診察時の不安や迷いを解消し,疾患を絞って正しい診断を下せるようになる
Medical Tribune紙 2009年11月26日 本の広場・紹介コーナーより抜粋
腹部エコーと患者の自覚症状・症候を合わせて診断し,疾患を正しく絞り込む「腹部エコー症候学」。日常の診断ツールとして合理的な診察手技の腹部エコーをわかりやすく,現場で役立ち,診断に結び付けられるようにまとめた診断のための1冊である。
診察時の不安や迷いを解消できるよう,症候とエコー所見から疾患を絞り,正しい診断が下せるようにまとめた。第1章では自覚症状・症候別に超音波所見を例示。第2章では前章で示された画像すべてについて解説から疑うべき症状と徴候,所見の特徴,鑑別で注意しなければならないポイントを詳細に記している。
日常診療の場では,エコー検査はCTやMRIとは異なり,自分で画像をつくって診断しなければならない煩雑さもあって,自ら超音波検査を行う医師が減ってきているとの指摘もある。腹部エコー初心者の教科書として,また,熟練者のハンドブックとしても使える内容となっている。