Skip to content

スポーツ医薬-服薬指導とその根拠

スポーツ医薬-服薬指導とその根拠 published on
Sportsmedicine No.220(2020年5月号)「Books」より

アンチ・ドーピングに当たって、禁止リストを単に頭に入れるだけでなく、それぞれの薬のどのような作用機序が悪用されるのか、またどのような有害反応があるのかを正しく理解することが重要だと編者は説く。
まず「禁止物質各論」章において、WADAが定めている禁止物質を中心に、作用メカニズムなど最新の情報をまとめている。
もちろん、アスリートやスポーツ愛好者の中には、治療をしながら運動する人もいる。そこで「主な症状・疾患の治療と禁止物質」章では、発熱などの急性症状や喘息を始めとした慢性疾患に対して、禁止されている治療薬と使用可能な代替薬を解説する。
そして「スポーツ医薬における留意点」章では、実際にスポーツ現場で指導する方が、経験を踏まえて薬物治療について述べている。
スポーツ指導者が薬についての正しい医学知識を得られるのはもちろん、医療関係者がアスリートを診るときの指針にもなる。
巻末には、毎年1回更新されるWADAの「禁止表国際標準」の2020年版が収録されている。