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救急・集中治療アドバンス

集中治療と救急医療の幅広いニーズにこたえる新シリーズ!!

編集委員

急性呼吸不全 重症患者における炎症と凝固・線溶系反応 重症患者における急性肝不全・急性腎傷害・代謝異常
藤野 裕士(大阪大学) 

松田 直之(名古屋大学)

森松 博史(岡山大学)

(50音順)

本シリーズの特色

シリーズ書評

書評《救急・集中治療アドバンスシリーズ》
~最新のエビデンスを基に重症患者診療の要点を簡潔に解説~

慶應義塾大学医学部麻酔学教室
森﨑 浩

 救急・集中治療が我が国にも芽生え始めて半世紀近くが経とうとしているが、世界的に見てもこの領域はまだまだ発展途上にあると言っても過言ではない。血糖調節や輸液療法、栄養管理法のような基本的な治療戦略から人工呼吸法や低体温療法のような特異的な治療戦略が新たに提唱されては、その後の大規模臨床試験により否定あるいは修正されるなど、さまざまな治療指針や診断基準あるいは疾患(群)の定義をも見直すという歴史を繰り返してきている。重要臓器機能あるいは生命の危機に瀕した重症患者に対して何がベストプラクティスなのか?救急・集中治療領域の診療を担う医療従事者には、“最新で正しい情報を入手したうえで実践する努力”が常に求められている。

 中山書店《救急・集中治療アドバンス》シリーズは、課題別に、日本を代表する専門家により執筆され出版されている。これまでに『急性呼吸不全』、『重症患者における炎症と凝固・線溶系反応』、そして先頃『重症患者における急性肝不全・急性腎傷害・代謝異常』が刊行され、今後も別の課題で発刊する予定と聞き及んでいる。このシリーズの特長は、フルカラーの図表や写真を多用し、随所にコラムやトピックスを挿入しながら、どこから読んでも頭に情報が入り込みやすい構成になっている点である。加えて、至れり尽くせりとも言える重要ポイントを適宜指摘しながら、読者の理解が進む工夫がなされ、コラムでは執筆者個人の見解や今後検討すべき課題などが取り上げられ、知っているとちょっと得した気分になる情報はとても興味深い。読者の立場により取捨選択もあろうが、歴史や病態あるいは機序について、学問的に深く掘り下げて解説された章などはかなり読み応えもある。

 一般社団法人日本集中治療医学会では『集中治療専門医テキスト』を発行しているが、救急・集中治療が対処すべき領域が自ずと広範囲に及ぶことから、専門医として備えておくべき基本的な知識として網羅的に数多くの課題を設定している。この点において、《救急・集中治療アドバンス》シリーズはとくに頻繁に遭遇する重要な課題に焦点を絞り、知識の整理ばかりか明日からの診療に直結する内容も盛り込まれているので、専門医取得を目指す若手医師をはじめ、すでに最前線で活躍している医師にも役立つであろう。新たな証拠と企画内容の改善を重ね、“救急・集中治療の進歩とともに常に進化し続ける”シリーズとなることを大いに期待している。

シリーズの構成と専門編集

B5判/並製/4色刷/各巻平均300頁/本体予価10,000円

急性呼吸不全
専門編集:藤野 裕士(大阪大学)
ISBN:978-4-521-74332-5
2016年3月刊
定価(本体10,000+税)
重症患者における炎症と凝固・線溶系反応
専門編集:松田 直之(名古屋大学)
ISBN:978-4-521-74333-2
2017年3月刊
定価(本体10,000+税)
重症患者における急性肝不全・急性腎障害・代謝異常
森松 博史(岡山大学)
ISBN:978-4-521-74334-9
2018年2月刊
定価(本体10,000+税)