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臨床薬学テキストシリーズ

推薦の言葉

石井啓太郎
石井啓太郎
(明治薬科大学学長)

今日の要請に応えた魅力的な総論

 『薬学倫理・医薬品開発・臨床研究・医療統計』、『薬学と社会―医療経済・多職種連携とチーム医療・地域医療・在宅医療』および『バイオ医薬品と再生医療』というシリーズ各巻の題名を眺めると、まさに今日の薬剤師に求められている社会的な要請に応えたテーマばかりである。
 特に総論の項目編成に新鮮さと独自性があり、薬物と臨床との関連が大変魅力的に展開されている。
 新しい薬学教育モデル・コアカリキュラムの中でも、とりわけこれらの分野の最新の知識・情報を幅広く身につけることは、これからの時代をになう高度なプロフェッショナルとしての薬剤師にとり必須のものといえよう。
稲垣隆司
稲垣隆司
(岐阜薬科大学学長)

薬学と医学の学際的融合に期待

 これまでの教科書は薬学の専門家がその殆どを執筆する方式であった。しかし、今回の教科書では、各巻に編集委員が配されると共に新しい試みとして、薬学者と医学者の二人がゲスト編集者として起用され、両分野の専門家が叡智を出し合うことで、これまで考えることも出来なかったような学問のクロスオーバーにより新しい枠組みが生まれる可能性がある。さらに、全国の著名な薬学者を編集アドバイザーとして迎えている。
 今般のシリーズは、薬学と医学の学際的なコラボレーションの成果であるが、こうした挑戦的な教科書出版により、薬学・医学の二つの専門性を兼ね備えた豊かな人材が育つことを切望する。
桐野 豊
桐野 豊
(徳島文理大学学長)

薬学教育のリノベーション

 現在の我が国はまさしく薬学教育のリノベーション時代を迎えています。これまで何度かの欧米の薬学教育視察から示唆を得てきました。日本の薬学教育6年制導入が一つの目標としたことは、“臨床現場の各状況に通じた薬剤師”の誕生であり、“臨床家へ的確に助言する力量を有する薬剤師”の育成でした。
 今般の教科書は、病気の成立とその病態生理を立体的に、しかも複眼的な構成で提示していることが斬新であります。さらに薬物治療と薬理学を系統的かつ一体のものとして反映するという全く新しい編集方針が貫ぬかれています。今日の必然性に叶うものでこれを大いに歓迎します。
高柳元明
高柳元明
(東北医科薬科大学学長)

臨床に通じた薬剤師を養成する教科書

 臨床の場においては、薬剤師は薬剤の知識を豊富に持っただけでは十分とはいえない。昨今の科学技術における長足の進歩を背景に、その基盤をなす医学や医療全般に渡る幅広い専門知識の修得はいうまでもないが、同時に「チーム医療」に適切に対応する資質とその一員としての自覚や倫理が求められている。
 本シリーズは、医師と薬剤部を繋ぐ役目を果たしながら、主に病気を取扱う“医療薬学”の視点に重きを置いているのが特色である。この結果として、臨床で遭遇する様々な問題に前向きに取組みこれを解決に導く、応用力を引出す工夫がなされている。臨床に精通した薬剤師の養成に大いに寄与することを確信する。